2023年

5月

28日

永代経法要

昨日、お陰さまにて無事永代経法要をお勤めさせていただきました。ご参拝いただきました皆さま、また幕張りや仏旗掲揚などのお手伝いをいただきました役員の皆さまに御礼申し上げます。

コロナが5類になったことを受け、昨年度の永代経法要より出謹していただくご住職を増やし、お勤めの声が大きく響いた法要となりました。ご法話は、群馬組副組長の嵯峨宣正先生、松岡満優先生、松岡晃徳先生から、それぞれにお味い深いお話をいただきました。

 

昨日は少々暑く感じるほどの良い天候に恵まれましたが、この先は梅雨の先駆けとなるようです。くれぐれもご自愛くださいますよう念じ上げます。

 

2023年

4月

30日

4月終わり

4月最終日となりました。

今年は急ぎ足の春で、桜や藤、ツツジの

花々が例年になく早咲きとなりました。

昨日からのゴールデンウィークは、久しぶりに各地で賑わいのあるものとなるようです。世の中がコロナ以前に戻りつつあるのを感じます。

4月9日のことになりますが、当山婦人会も3年ぶりに日帰り旅行を開催致しました。

初めて築地本願寺の花まつりをお参りさせていただきました。。今年の築地本願寺花まつりは、スリランカ大使館、インド大使館の後援を受けて実施され、新型コロナの行動制限緩和後の初開催とあって15000人が集う賑やかなものでした。姉の夫であるスリランカ駐日大使(E・ロドニー・M・ペレラ)は挨拶で次のように語りました。

「ブッダのメッセージは、アジアにヒューマニズムの波を広げ、何百年もの間、共通の文化と遺産で私たちを結びつけてきた。今日、新しい歴史の最初のページが、平和と繁栄の中で、人間の生命の尊厳を完全に享受するために、ともに開かれることを信じる。」

 

本日は、寺の役員総会が午後2時より開催されます。

総代さまをはじめ、役員の皆さまには、ご多用の折にご参集をいただき御礼申し上げます。

役員総会を経て5月には、門信徒の皆さま宛てに種々のご案内を発送させていただきます。

何卒よろしくお願い致します。

2023年

3月

27日

道路工事

本日より今月末日まで、門の前が道路工事となります。

これに伴い、車両が境内に駐車できませんので、門外の駐車場をご使用ください。

ご迷惑をおかけいたしますが、何卒よろしくお願い申し上げます。

2023年

3月

19日

春季彼岸

 昨日は、冷たい雨と寒の戻りの彼岸入りでした。

本日からは、また暖かい日が戻ってくるようです。椿や木蓮に続き、ぽつりぽつりとソメイヨシノも開き始め良い季節となりました。

墓参の際には、玄関にて小冊子と築地本願寺煎餅をお配りしておりまので、是非お立ち寄りください。

また、既にご案内させていただいておりますが、21日午後2時より春季彼岸会法要をお勤め致します。こちらもご参拝いただけると幸いに存じます。

 

浄土真宗の教えは、お聴聞に尽きると言われます。では、お聴聞とはいったい何でしょうか。

お聴聞とは、仏さまの話を聞こうということです。

 

南無阿弥陀仏というのはどういうことなのか

南無阿弥陀仏を口にし、聞くと、どうして救われるのか

救われるとはどういうことか

そうしたお念仏の話や仏さまの話を聞くことを聴聞と言います。

 

彼岸にいらっしゃる方々を偲ぶお彼岸が、仏さまのお働きを味わう機縁となりますよう、お待ち申し上げております。

2023年

2月

02日

新しい「領解文」

 ご門主は、1月16日、御正忌報恩講法要ご満座に続いて御影堂で「ご消息」を発布され、み教えの肝要が広く、また次の世代に伝わることを願われて、新しい「領解文」(浄土真宗のみ教え)を示されました。

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 本年三月には、「親鸞聖人御誕生850年・立教開宗800年慶讃法要」という記念すべきご勝縁をお迎えいたします。このたびの慶讃法要は、親鸞聖人の立教開宗のご恩に深く感謝し、同じお念仏の道を歩む者同士が、あらためて同信の喜びを分かち合うためのご法要です。また、これを機縁として、特に若い人やこれまで仏教や浄土真宗に親しみのなかった人など、一人でも多くの方々に浄土真宗とご縁を結んでいただきたいと思います。

 伝道教団を標榜する私たちにとって、真実信心を正しく、わかりやすく伝えることが大切であることは申すまでもありませんが、そのためには時代状況や人々の意識に応じた伝道方法を工夫し、伝わるものにしていかなければなりません。このような願いをこめ、令和3年・2021年の立教開宗記念法要において、親鸞聖人の生き方に学び、次の世代の方々にご法義がわかりやすく伝わるよう、その肝要を「浄土真宗のみ教え」として示し、ともに唱和していただきたい旨を申し述べました。

 浄土真宗では蓮如上人の時代から、自身のご法義の受けとめを表出するために「領解文」が用いられてきました。そこには「信心正因・称名報恩」などご法義の肝要が、当時の一般の人々にも理解できるよう簡潔に、また平易な言葉で記されており、領解出言の果たす役割は、今日でも決して小さくありません。

 しかしながら、時代の推移とともに、「領解文」の理解における平易さという面が、徐々に希薄になってきたことも否めません。したがって、これから先、この「領解文」の精神をu6日、御正忌報恩講法要ご満座に続いて御影堂で「ご消息」を発布され、み教えの肝要が広く、また次の世代に伝わることを願われて、新しい「領解文」(浄土真宗のみ教え)を示されました。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  

 

 本年三月には、「親鸞聖人御誕生850年・立教開宗800年慶讃法要」という記念すべきご勝縁をお迎えいたします。このたびの慶讃法要は、親鸞聖人の立教開宗のご恩に深く感謝し、同じお念仏の道を歩む者同士が、あらためて同信の喜びを分かち合うためのご法要です。また、これを機縁として、特に若い人やこれまで仏教や浄土真宗に親しみのなかった人など、一人でも多くの方々に浄土真宗とご縁を結んでいただきたいと思います。

 

 伝道教団を標榜する私たちにとって、真実信心を正しく、わかりやすく伝えることが大切であることは申すまでもありませんが、そのためには時代状況や人々の意識に応じた伝道方法を工夫し、伝わるものにしていかなければなりません。このような願いをこめ、令和3年・2021年の立教開宗記念法要において、親鸞聖人の生き方に学び、次の世代の方々にご法義がわかりやすく伝わるよう、その肝要を「浄土真宗のみ教え」として示し、ともに唱和していただきたい旨を申し述べました。

 

 浄土真宗では蓮如上人の時代から、自身のご法義の受けとめを表出するために「領解文」が用いられてきました。そこには「信心正因・称名報恩」などご法義の肝要が、当時の一般の人々にも理解できるよう簡潔に、また平易な言葉で記されており、領解出言の果たす役割は、今日でも決して小さくありません。

 

 しかしながら、時代の推移とともに、「領解文」の理解における平易さという面が、徐々に希薄になってきたことも否めません。したがって、これから先、この「領解文」の精神を受け継ぎつつ、念仏者として領解すべきことを正しく、わかりやすい言葉で表現し、またこれを拝読、唱和することでご法義の肝要が正確に伝わるような、いわゆる現代版の「領解文」と言うべきものが必要になってきます。そこでこのたび「浄土真宗のみ教え」に師徳への感謝の念を加え、ここに新しい「領解文」(浄土真宗のみ教え)として示します。

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南無阿弥陀仏

「われにまかせよ そのまま救う」の 弥陀のよび声

私の煩悩と仏のさとりは 本来一つゆえ

「そのまま救う」が 弥陀のよび声

ありがとう といただいて

この愚身をまかす このままで

救い取られる 自然の浄土

仏恩報謝の お念仏

 

これもひとえに

宗祖親鸞聖人と

法灯を伝承された 歴代宗主の

尊いお導きに よるものです

 

み教えを依りどころに生きる者 となり

少しずつ 執われの心を離れます

生かされていることに 感謝して

むさぼり いかりに 流されず

穏やかな顔と 優しい言葉

喜びも 悲しみも 分かち合い

日々に 精一杯 つとめます

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 この新しい「領解文」(浄土真宗のみ教え)が僧俗を問わず多くの方々に、さまざまな機会で拝読、唱和いただき、み教えの肝要が広く、また次の世代に確実に伝わることを切に願っております。

 

令和5年(2023年) 1月16日

龍谷門主 釋 専如

2023年

1月

01日

ご門主 年頭の辞

新年明けまして おめでとうございます。

穏やかに年を越し、お陰様で3年ぶりの元旦会を賑やかにお勤め出来ました。

ご参拝いただき誠に有難うございました。

寒さ厳しき折、くれぐれもご自愛いただきますよう念じ上げます。

本年も何卒よろしくお願い致します。

 

本願寺新報1月号より、ご門主の年頭の辞をご紹介致します。

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 新しい年のはじめにあたり、ご挨拶申し上げます。

 まず、新型コロナウイルス感染症によりお亡くなりになられた国内外のすべての方々に、謹んで哀悼の意を表しますとともに、罹患されている皆さま、後遺症を患われている皆さまに心よりお見舞い申し上げます。また医師・看護師をはじめとする医療従事の方々、ライフラインの維持に努められている方々に深く敬意と感謝を表します。

そして、すでに1年近くに及ぶロシア連邦のウクライナ侵攻に対して、私たち念仏者は『大無量寿経』に説かれる「兵戈無用(ひょうがむよう)」、親鸞聖人がお示しくださった「世の中安穏なれ」のお言葉をあらためて心に深く刻み、武力による他国の主権の侵害を強く非難するとともに、一刻も早くウクライナに平和が訪れることを願ってやみません。

さて、本年は親鸞聖人がご誕生されて850年、来年は、阿弥陀さまのご本願の救いである他力念仏のみ教えを、主著である『顕浄土真実教行証文類』(教行信証)にまとめられてから800年という記念すべき年になります。それにあたって本願寺では、本年3月29日から5月21日までの5期30日間にわたり、「親鸞聖人御誕生850年・立教開宗800年慶讃法要」をおつとめいたします。また、築地本願寺と各地の教区・別院・教堂のおいても、2024年末までに慶讃法要をおつとめすることになっています。

 浄土真宗のみ教えが今日まで、800年の永きにわたり連綿と受け継がれてきましたのも、多くの先人の方々がお念仏申しつつ、凡愚のまま摂め取って捨てない阿弥陀さまのお慈悲、ご本願のお心を確かな依りどころとして生き抜いてこられたからに他なりません。このたびのご法要は新型コロナウイルス感染症の感染対策を講じ、ご参拝の皆さまのご理解、ご協力をいただきながらのご修行

となりますが、あらためて親鸞聖人のご誕生を祝し、私たちが浄土真宗のみ教えに出遇えたことを慶び、そのご恩に感謝するご勝縁にしたいと思います。

 世界的に見ても、いまだに新型コロナウイルス感染症の収束が見通せない状況が続いていますが、これからも阿弥陀さまのおはらきを聞き、それを依りどころとして日々を過ごしてまいりましょう。そして、み教えを広く人々に伝え、人と喜びや悲しみを分かち合うなど、少しでも阿弥陀さまのお心にかなう生き方を目指し、すべてのいのちあるものが、お互いに心通い合わせて生きていけるような社会の実現に向けて。精いっぱい努力させていただきましょう。

 

2022年

12月

28日

ご縁を慶び お念仏とともに

今年の暮れもいよいよ押し詰まりました。

本年も、ご門徒の皆さまには、寺の護持発展にご理解とご協力を賜り、誠に有難うございました。

くれぐれもご自愛くださり、おすこやかな年をお迎えください。

 

来年は、いよいよ「親鸞聖人御誕生850年・立教開宗800年慶讃法要=親鸞聖人がこの世にお生まれになり、浄土真宗のみ教えをお開きになったことを慶び、お讃えする法要」をお迎えする年となります。「ご縁を慶び お念仏とともに」ある一年となりますよう念じ上げ上げます。

元旦には朝参り(3年ぶりの通常の元旦会となります)を午前6時より勤行いたします。

お寒い中ではございますが、ご参拝いただければ幸いに存じます。

 

 仏教婦人会総連盟冊子の「めぐみ(秋号)」に『浄土真宗は「願いを聞く」宗教です』と題し、次のようなお話がありました。

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 先日、あるご門徒さんから次のようなご質問をいただきました。

 私は、毎朝お仏壇にお参りをして阿弥陀さまに朝のご挨拶をします。そして、家族の無事や健康を願います。そのことをお友達に話をしました。そうしたらお友達から、

「阿弥陀さまにお願い事をしてはダメよ。浄土真宗は阿弥陀さまの願いを聞いていく宗教なんだから」と、言われました。今まで私は、阿弥陀さまも他の仏さまと同じように、私たちの願いを聞いてくださるものだと思っていました。阿弥陀さまにお願いをしてはダメなのですか?浄土真宗は阿弥陀さまの願いを聞いていく宗教って、どういう意味ですか?という内容でした。

 この「阿弥陀さまにお願いをしてはいけないのでしょうか?」というご質問は、゛私にとって、阿弥陀さまはどのような仏(如来)さまなのか゛という問題であるように思います。私は、阿弥陀さまは「私の欲望をかなえてくださる仏(如来)さま」とは思っていません。だからといって、「阿弥陀さまにお願い事をするとはけしからん」と私を見捨てる仏(如来)さまでもありません。

 阿弥陀さまは、私を深くご心配くださり、私に本当の安らぎをあたえようと願い、はたらき続けてくださっている仏(如来)さまなのです。この願いのはたらきは、私のその時その時の心持ちで左右されるものではありません。阿弥陀さまのおはたらきは、私の思いを完全に超え、そのままの私をいつもあたたかく包んでいてくださるのです。ですから、阿弥陀さまには、私のどんな思いも聞いていただくことができる、何でもご相談できる仏(如来)さまなのです。阿弥陀さまは私の思いのすべてをしっかり受け止めてくださる仏(如来)さまでした。ですから、阿弥陀さまに私の欲望をかなえてもらうために、祈ったり頼んだりするのではありませんでした。私の欲望をかなえてくださる仏(如来)さまであると考えてはならない、ということであろうと思います。

 私たちがそれぞれの人生を生きていくなかで「私が本当に願わなければならないのは何なのか」を教えてくださるのが親鸞聖人のお念仏のみ教えでありました。

 浄土真宗は「阿弥陀さまの願いを素直に聞き受け、その願いに生かされていく」宗教でした。

(仏教婦人会総連盟講師 三宮亨信 師)

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2022年

11月

17日

常に変化

今月5日、当山報恩講法要をお勤めしました。

今年度もコロナ禍を考慮し、総代さま、役員と婦人会の皆さまのご参拝のみの縮小した形式のお勤めでした。お参りいただいた皆さまに感謝申し上げるとともに、ご案内できなかったご門徒の皆さまには大変心苦しく、深謝致します。

ここに来て、新型コロナの第8波に入ったと報じられるようになりました。

またかと思わずにはいられませんが、なによりお身体をご自愛くださり、穏やかでお健やかな日々をお過ごしください。

 

以前、ご紹介した本願寺インスタ倶楽部の記事を本日も引用させていただきます。

《 いやなことばかり 続かない 》

今回の言葉は、新型コロナの再拡大が繰り返される中で、たくさんの「いいね(共感)」がありました。多くの方が、言葉にできないほどつらい思いを抱えておられることが想像されます。(中略)

仏教には「諸行無常」という基本となる真理があります。あらゆるものは常に”変化し”、永遠に変わらないものは何一つないという意味です。すべてのものごとには”終わりがある”といった悲観的なイメージがありますが、あらゆるものは常に”変化し”続けるからこそ「つらいこと」「悪いこと」も、変化する時が訪れるのです。

切羽詰まった時には、目の前のことに対処するので精いっぱいですが、いつまでも続きません。明けない夜はないのです。    :本願寺派総合研究所 研究員 隅倉浩信

2022年

10月

23日

太子会館

秋晴れの日曜日

お忙しい中、総代さま、役員の皆さまにご参集いただき、来月の報恩講法要に向けての協議をいたしました。

本年度の報恩講法要につきましては、先の組内寺院での話し合いもあり、昨年同様縮小した形式でのお勤めとなります。

報恩講法要当日のご参拝に加え、法要に向けてのおみがきなどもございますが、何卒よろしくお願い致します。

年度始めの総会でご了承いただいた太子会館の机と椅子が配備されました。11月の報恩講法要のお斎に間に合うようにと準備したものです。皆さまと飲食を含む集いが出来るのが待ち遠しいことです。冬に向けて、くれぐれもお気を付けてお過ごしください。

2022年

9月

25日

報恩講って?

雨や曇りのぐずついた日の多い秋季彼岸でした。

お足元の悪い中、ご参拝をいただき有難うございました。

本堂のホワイトボードに「今年度の報恩講は11月5日にお勤めします」と記したところ、お参り頂いた方から「報恩講って何ですか?」とお尋ねがありました。

 

真実のみ教えをお示しくださった親鸞聖人に感謝し、阿弥陀さまのお救いをあらためて心に深く味わわせていただく、一年でもっとも大切なご法要が報恩講となります。

コロナ禍のため、本年度も組内寺院さまとの申し合わせにより縮小した形式でのお勤めとなるのは大変残念なことです。

 

報恩講について、本願寺リーフレットには、次のようなお話が記載されておりました。

 

≪感謝の記念日≫

「母の日」、「父の日」、「敬老の日」、さまざまな記念日。

一番身近でお世話になっている家族に日頃の感謝を伝える日。

 

本当は普段から感謝を伝えたいところですが、案外むずかしいものです。

私たちは自分がしてあげたことはよく覚えていますが、人にしてもらったことはすぐに忘れてしまいます。

家族や周囲の優しさに甘えて、恩もいつしか当たり前のことになってしまいがちです。

私たちは、あらためて恩に気づく機会が必要かもしれません。

 

浄土真宗には「報恩講」という大切な日があります。親鸞聖人は、阿弥陀さまからの「そのまま救う」とのよび声をきき、「名号」すなわち、お念仏ひとつで救われていく道を、その身をもって示してくださいました。

そのご苦労を偲び、ご恩に報いようとする集いが「報恩講」です。

 

「もったいない」「おかげさまで」・・・

感謝して生きる喜びが恵まれます。

「報恩講」は、慌ただしい毎日、大切なことを忘れて過ごしてしまいがちな私たちが、感謝の生活を思い出す機会。いわば「感謝の記念日」なのです。

(浄土真宗本願寺派総合研究所 重点プロジェクト推進室)

2022年

8月

15日

本願寺インスタご紹介

8月15日 終戦記念日

2月に始まったロシアによるウクライナへの軍事侵攻が半年たった今も続いています。本日も平和も深く願う一日となります。

 

釈尊のことば(スッタニパータ)の一つに「武器を持ったから 恐怖が生じたのだ」とあります。

「世界の平和は、核兵器を含む軍事力の均衡で維持されている」という考えがあります。ある部分では世界の現実を反映している言葉なのでしょうが、それは真の平和ではありません。釈尊のことばのように、敵対する両国の一方が武器を持てば、相手国は不安や恐怖を抱き、それ以上の武器を持とうとします。そして相互不信の連鎖は、全人類を35回以上も滅亡させる1万数千発の核兵器を生みだしたのです。

このお言葉に続いて釈尊は、争いの本当の原因は、武器を持つ者の心に突き刺さった`煩悩の矢‘であり、この矢を抜かない限り真の平和は訪れないと諭されました。この煩悩の矢とは自己中心的にしか物事をとらえることができない、人間の特性を表しています。終戦記念日を機縁に、あらゆる人が安心して、心豊かに暮らせる世界が実現することを願いながら、私の本質を見つめ直してゆきたいものです。

 

 

SNSが盛んな現代、今日は、本願寺の公式インスタグラムのご紹介です。前述したスッタニパータについても、そこから引用させていただきました。

「浄土真宗のみ教えを正しく、わかりやすく、ありがたく」届ける「伝わる伝道」の取り組みのひとつです。本願寺の写真や法語、漫画「ヤンキーと住職」「親鸞聖人の生涯」などが掲載されています。是非ご覧ください。

2022年

7月

13日

水道設置作業

暑中お見舞い申し上げます。

先月は、40度を超える猛暑に見舞われました。ここにきて梅雨の戻りのような天候となり暑さは落ち着きましたが、コロナが再拡大傾向にあります。皆さまお変わりなくお過ごしでしょうか。

早いもので来月はお盆を迎えます。

それに向けて、この度、表の水屋とは別に、新墓地への途中に水道を一か所設置することとなりました。

墓地まで水桶を運ぶ際のご不便が、いくらかでも解消されることと思います。

完成の暁には、空の水桶をお持ちいただいて、新しく設置した水道をご使用いただければと思います。

暑さとコロナ感染に、くれぐれもお気をつけてお過ごしくださいますよう念じ上げます。

2022年

5月

30日

永代経法要

5月にも関わらず、昨日は猛暑日となりました。一日の中での寒暖差も大きいので、熱中症と共に何卒お気を付けてお過ごしください。

 

さて、去る28日に永代経法要をお勤め致しました。未だ、コロナ感染症が完全に収束したわけではありませんが、3年ぶりに無事にお勤めが出来ましたこと、誠に有難いことでございました。法要準備にご尽力をいただき、またご参拝をいただきました総代さま、役員さま、婦人会の皆さまに篤く御礼申し上げます。

 

浄土真宗では、法要のおつとめの最後に、回向(えこう)と呼ばれるご文があります。この度の永代経では讃佛偈と重誓偈をおつとめいたし、最後には回向を拝読しました。

 

「願以此功徳(がんにしくどく)平等施一切(びょうどうせいっさい)同発菩提心(どうほつぼだいしん)往生安楽国(おうじょうあんらっこく)」

願はくはこの功徳をもって、平等に一切に施し、同じく菩提心を発(おこ)して、安楽国に往生せん

 

 これは中国の善導大師の「観無量寿経」の注釈にあるご文です。

「同じく菩提心を発して、安楽国に往生せん」と言うように、私が独りぼっちでお浄土に行くのではありません。共に行くのです。ですから、御同朋御同行(おんどうぼうおんどうぎょう)と呼び合うことができます。その中で、たまたま先だって往生された方を後に続く者が、永代経法要を通じて慕うこととなるご縁となったのであれは幸いに存じます。

2022年

4月

26日

み教えを次の世代に・ご門主法話(ご親教)え

「春の法要」が本山で4月13日から15日まで営まれました。15日は、ご門主ご出座のもと立教開宗記念法要が御影堂で営まれ、法要後にはご門主がご親教を述べられました。

 

ご門主法話(ご親教)

 本日は、立教開宗記念法要にあたり、ようこそご参拝くださいました。立教開宗記念法要とは、親鸞聖人が浄土真宗のみ教えをあきらかにされたことを記念する法要であり、これをご縁に私たちにみ教えが伝わっていることを、あらためて味わわせていただきたいと思います。

 まず、新型コロナウイルス感染症により、お亡くなりになられた国内外のすべての方々に謹んで哀悼の意を表しますとともに、罹患されている皆さま、後遺症を患われている皆さまに心よりお見舞い申しあげます。また治療・対策にあたられている医療従事者をはじめとするエッセンシャルワーカーの皆さま方に、深く敬意と感謝を表します。

 また、本年2月24日以降、ロシア連邦のウクライナ侵攻によってウクライナの各都市では子どもを含めた多くの民間人が犠牲となり、加えて350万人を超える国民が難民として避難を余儀なくされていると報道されています。私たち念仏者は「大無量寿経」に説かれる「兵が無用」、また親鸞聖人がお示しくださった「世のなか安穏なれ」のお言葉をあらためて深く心に刻み、一刻も早く平和的な解決がなされ、ウクライナに再び平和が訪れることを願ってやみません。

 さて本願寺では、平成29(2017)年7月より宗門総合振興計画の一環として、阿弥陀堂内陣および唐門・飛雲閣の修復を国庫補助を受けて行ってまいりました。平成30(2018)年12月17日には、ご本尊・阿弥陀如来を御影堂内陣に御遷仏し、以来、約3年3ヶ月の間、御影堂にご本尊と親鸞聖人御真影をご安置してまいりました。この間、皆さまにはご不便、ご迷惑をおかけしましたが、本年4月1日にご本尊に阿弥陀堂へお戻りいただき御遷仏法要を、翌2日には本願寺阿弥陀堂内陣修復完成奉告法要を、また昨日、一昨日は阿弥陀堂内陣修復完成慶讃法要をおつとめいたしました。これら一連の修復工事が滞りなく完了し、関連法要が無事円成いたしましたことは、ひとえに、有縁の皆さま方のおかげと感謝いたしております。来年令和5(2023)年は、親鸞聖人のご誕生850年となる記念すべきとしてあり、3月より「親鸞聖人御誕生850年・立教開宗800年慶讃法要」をおつとめいたします。このご法要が、多くの皆さまにとって浄土真宗のみ教えに触れていただくご勝縁となりますことを願っております。

 さて、私は昨年の立教開宗記念法要において、親鸞聖人の生き方に学び、次の世代の方々にご法義がわかりやすく伝わるよう「浄土真宗のみ教え」と題する文章を、皆さまにお示しいたしました。今日の「参拝のしおり」にも掲載されていますので、ご覧いただき、折に触れてご唱和いただきたいと思います。また現在、宗派、本願寺、築地本願寺や全国のお寺では新型コロナウイル感染症対策の一環として、パソコンやスマートフォンを利用してみ教えをお伝えしたり、法要にご参拝いただく取り組みを行っていますので、ご自宅でもみ教えに触れるご縁にしていただきたいと思います。

 宗祖親鸞聖人があきらかにされた浄土真宗のみ教えは、約800年にわたって連綿と今日の私たちまで受け継がれてきました。そして今後も時代に対応した方法を取り入れながら、次の世代の方々にみ教えが幅広く伝わり、また本山本願寺が大切に護持されていきますよう共々に努めてまいりましょう。本日はようこそご参拝くださいました。

2022年

3月

18日

春季彼岸入り

朝から冷たい雨の降る彼岸入りとなりました。

玄関にて、御堂さん(冊子)と築地本願寺煎餅を用意してございますので、ご参拝の際に是非お立ち寄りください。

 

新型コロナ感染高止まりで気の抜けない中、一昨日は東日本大震災を想起させる大きな地震がありました。皆さま方に被害のなかったことを念じております。また被害にあわれた方々には心よりお見舞い申し上げます。

 

寺も一時的に停電となりました。真っ暗な真夜中、このまま停電が続いたらどうしようか、続いて本震が来たらどうしようかと不安がよぎりました。しかし、そのような不安とは比べられられない程の大きな恐れの中にウクライナがあります。破壊と暴力にさらされ、命の危険と隣り合わせにある彼の地を思うと一日も早く平和が戻ることを願ってやみません。

 

法句経にある仏陀の言葉を以下に引用します。

 

第10暴力

 

129 すべての者は暴力におびえ、すべての者は死をおそれる

    己が身をひきくらべて、殺してはならぬ 殺させてはならぬ

130 すべての者は暴力におびえ、すべて(の生きもの)にとって生命は愛しい

    己が身にひきくらべて、殺してはならぬ 殺させてはならぬ

2022年

2月

23日

如月

2月は如月。

今年は久しぶりに降雪もあり寒さの厳しい如月となりました。

新型コロナウイルス蔓延防止措置も延長となり厳しい日々が続きますが、皆さま、なにとぞお健やかな日々をお過ごしください。

 

如月15日はお釈迦様の涅槃会で有名ですが、浄土真宗においては如月には7日が大切な日となります。2月7日は九条武子さまのご命日であり、如月忌として法要が和田堀廟所でおつとめされます。

九条武子さまは、明治20年10月20日本願寺21代ご門主明如上人の末娘としておうまれになり、「金鈴」「白孔雀」「無憂華」などの歌集を出版される歌人として活躍されました。

一方で1923年9月1日の関東大震災に自らが被災する中で、負傷者・孤児の救援活動などの被災者支援を積極的に行われました。その後「病める人の母となり友となって施療とともに精神的な安らぎを与えること」を理念に掲げて、あそか病院を開設されます。その他にも仏教婦人会の設立、関東大震災によって全壊した築地本願寺再建、さらには京都女子大学の設立にも尽力をされました。

 

武子さまは、ご臨終に際しての義兄木辺孝慈氏(錦織寺第20世)のご法話

 

「最早この世の人としてはお別れせねばなりませんが、どうぞお慈悲にすがって、お浄土におまいりなされますように、次に起こすは還相回向のはたらき。どうか再び娑婆世界に還って、弥陀大悲のおいわれをお伝えなさるやう。

ご開山親鸞聖人はご和讃に、

安樂浄土にいたるひと、五濁悪世にかえりては釈迦牟尼仏のごとくにて利益衆生はきはもなし

と仰られておりますから、あなたもどうそ、お釈迦さまの通りになって還ってらっしゃい。お待ち申しております。」

 

のことばに、「また来ます。」と一言答えられたのだそうです。

 

日々の生活においては、自らなかなか合掌を出来ない私が、如月忌のご縁で手を合わしお念仏を申させていただくことを省みて、武子さまの還相回向と味わうことでした。

 

*他の宗派における「回向」は亡くなられた人にお経をあげることを言います。

しかし浄土真宗では親鸞聖人は「回向は、本願の名号をもて、十方の衆生に与えたまふ御法なり」つまり、私たちを救わずに居れない大きくあたたかな阿弥陀さまのおはたらきとお示しくださっています。

2022年

1月

07日

説法獅子吼

新年明けましておめでとうございます

昨年は大変お世話になりました。

本年もどうぞ宜しくお願い致します。

今年は寒いお正月ですし、ここに来てコロナ第6波となりました。くれぐれもご自愛くださりお健やかにお過しください。

さて、今年は寅年ですね。

真宗と干支とは関係がございませんが、関わりのある動物もおります。その一つが獅子(残念ながらトラではありません)です。本堂内陣の彫り物と香炉の上蓋にも獅子がおります。「重誓偈」の「説法獅子吼」を思い出される方もいらっしゃるかも知れませんね。重誓偈の「説法獅子吼」は、その意訳勤行「ちかいのうた」には「獅子の吼ゆるごと法とかん」とあり、法蔵菩薩が仏と成ったときには獣王である獅子の声が他を覚醒させるように、人々をめざめさせ導いて行く法を説くと誓われた言葉です。獅子のように力強く私の無明煩悩を打ち砕いていただく阿弥陀如来のはたらきに感謝し、今年もお念仏の一年を皆様と送りたいと念じ上げます。

2021年

12月

25日

お陰さま

今年もコロナと共にあった年のため、法要行事、或は盆彼岸のお参りの際には、皆様に感染予防のご協力を賜りました。有難うございました。

お陰様にて年の瀬を迎えることが出来ました。

 

木があればその下に陰が出来、この陰があることで雨や暑さがしのぐことが出来るので「お陰様で雨がしのげました。」など、「お陰様」は感謝の気持ちに用いられます。

お陰様という言葉は非常に英訳することが難しいそうです。なぜなら、そこには目に見えない神仏のおかげという意味も含まれているからです。

 

浄土真宗では、ご門徒の皆さまも「おかげで○○させて頂きました」と話しているのを耳にすることがよくあります。

 

司馬遼太郎さんの「街道を行く」には次のように書かれています。

 

この語法(「させて頂きます」という語法)は、浄土真宗(真宗・門徒・本願寺)の教義上から出たもので、他宗には、思想としても言いまわしとしても無い。真宗においては、すべて阿弥陀如来(他力)によって生かしていただいている。三度の食事も阿弥陀如来のお蔭でおいしくいただき、家族もろとも息災に過ごさせていただき、ときにはお寺で本山からの説教師の説教を聞かせていただき、途中、用があって帰らせていただき、夜には九時に寝かせていただく。この語法は絶対他力を想定してしか成立しない。それによって「お蔭」が成立し、「お蔭」という観念があればこそ「地下鉄で虎ノ門までゆかせて頂きました。」などと言う。相手の銭で乗ったわけではない。自分の足と銭で地下鉄に乗ったのに「頂きました」などというのは、他力への信仰が存在するためである。もっともいまは語法だけになっている。(司馬遼太郎「街道をゆく24」)

 

お陰様の一年を終え、お陰様で新しい年を迎えさせていただきます。

どうぞ来年も宜しくお願い致します。

 

ご案内の通り、元旦会は朝6時よりお勤めを致します。

寒波襲来予報もありますが、感染予防のため、本堂は戸を開けてのお勤めとなります。

お参りの際は、どうぞ防寒をしっかりなさってください。

 

2021年

11月

07日

報恩講法要 お勤めしました

画像は、開祖親鸞聖人の一生が描かれた御絵伝です。例年、報恩講法要をお勤めする際に、左余間にお飾りを致します。(通常、左余間は七高僧さまのお軸をお飾りしております。)

 

昨日、滞りなく今年度の報恩講法要をお勤めいたしました。本年もコロナ禍中のため、総代様をはじめ、役員や婦人会の限られた皆さま方とのお勤めになりました。多くの皆さまとご一同に会し、ご法縁に遇わせていただくことが叶わず誠に残念でした。

しかし、秋晴れの土曜にも関わらず、ご参拝をいただき、またご尽力を賜りました皆さまには篤く御礼を申し上げます。

報恩講法要は、親鸞聖人のご命日をご縁として、私たちを救ってくださる仏さま、そして親鸞聖人をはじめ先だっていかれた方々のお導きによって、この私が念仏のみ教えに出遇い、生きる拠りどころをいただいているご恩にお礼を申し上げる大切なご法要です。

来年度は一人でも多くのご門徒さまと共にお念仏申すことが出来ますことを願っております。

2021年

10月

22日

限りない欲

昔、隣接する大国と小国があった。大国は、土地が余っており、小国は人口密度が高く狭い土地を取り合っていた。

大国の王は小国の農民たちに触れを出した。

「我が国へくるものには、土地をほしいだけ与えよう、朝、太陽が昇ると同時に出発し、角々に標木を打ち、太陽の沈むまでに出発点にもどって来なさい。標木で囲まれた土地を与えよう。但し、一刻でも遅れれば、一寸の土地も与えぬから注意せよ」

さっそく一人の男が申しでて、翌朝、太陽とともに出発した。最初は歩いていたが次第に足が速まり、やがて小走りになり、本格的に走り始めた。歩くよりも走れば、それだけ自分の土地が広くなるという欲からである。当然、標木を打って曲がらねばならぬ所にきていても、欲は、もっともっとと引きずった。

見上げると太陽がもう正午を指している。慌てて標木を打って左へ曲がって走った。昼食も走りながらすませる。午後は極度に疲れたが、服も靴も脱ぎ捨てて走った。足は傷つき、血は流れ、心臓は今にも破裂しそうだ。しかし今倒れたら一切が水泡になる。彼は出発点の丘をめざして必死に走る。そのかいあって、太陽の沈み直前に帰着したが、同時に彼はぶっ倒れ、後はピクリともしなかった。

王様は、家来に命じて半畳ほどの穴を掘らせ、農夫を埋めさせて、つぶやいた。「この農夫は、あんな広大な土地はいらなかったのだ。半畳の土地でよかったのに」と。

 

これは、私たちにある限りない欲を現した説話です。

 

仏さまのような智慧と慈悲をそなえた眼は私たちにはありませんが、心配しなくていいんだよ、我執に充ちた私と気づいたとき、苦海の闇で惑う私たちを、阿弥陀さまの願いの船がかならず私を乗せて浄土にみちびいてくださると説かれたのが親鸞聖人です。

自分自身を深く見つめ、自分の本性に向き合あわれた親鸞聖人の有りようは、到底真似が出来ませんが、我欲について時に見直していければと思います。

 

2021年

9月

23日

秋季彼岸 永代経法要をお勤めしました

夏日のような、秋季彼岸お中日です。

例年は彼岸会法要をお勤めしておりますが、本年は、5月より延期していた永代経法要を併せてお勤め致しました。

密を避けるため、午前と午後とで二座設けました。暑い中、ご参拝いただきまして有難うございました。

 

彼岸とは文字通り向こう岸。

私たちの住む迷い多い此岸に対し、仏さまの悟りの世界が彼岸です。

太陽の軌跡が真東から真西に移動することから西方浄土を願生するのに最も適した時節とされています。ご先祖のご恩を偲びながら、仏法に逢うご縁の一日となった今日に感謝申し上げます。

 

2021年

8月

14日

雨の盆

百日紅が雨に濡れるお盆ですが、昨日の迎え盆は早朝よりご参拝をいただきました。

 

2代前のご先祖の合計は6人(両親と祖父母の方々)。5代前ではその数は62人、10代前では2046人。20代前まで遡ると、なんと2097150人となります。懐かしいお身内を偲ばれると同時に、私のこの命は、多くのご先祖のご縁が繋がれた果てにいただいたことをお味わいいただきながら報恩感謝のお参りとなりますよう・・・

全国各地で大雨警報が発令され災害が心配されます。感染拡大しているコロナと併せて、くれぐれもお気を付けてお過ごしください。

 

2021年

7月

18日

不思議

梅雨明けした途端に厳しい暑さに見舞われております。コロナ感染に加え熱中症にも、どうぞお気を付けてお過ごしください。

さて過日、京都に出かけてきました。瑠璃光院、南禅寺、東福寺の青もみじの美しさは目を奪うものがありました。どこも素晴らしい寺院です。しかし、個人的な思いですが、参拝した際に味わう心の落ち着きでは西本願寺に勝る寺院はありませんでした。真宗寺院に生きる者が本山にお参りしたのだから当たり前だと思われるでしょうか。そうかも知れません。けれど、私にはそれがとても有難いことと深く味わわせていただいた今回の京都旅行でした。

 

築地本願寺のHPに、次のような言葉がありました。

 

「薔薇ノ木二 薔薇ノ花サク ナニゴトノ不思議ナケレド(北原白秋)」

当たり前ののことは、当たり前。

そんな風に思い込んでいませんか?

でも、よく考えるとその当たり前は、想像も出来ないほどの多くの仕組みやつながりによって作られています。

私たちの当たり前は、そんなたくさんの「不思議」に支えられた尊いご縁のかたまりかもしれません。

2021年

6月

19日

浄土真宗のみ教え

今年もあっと言う間に半年が過ぎ入梅となりました。

なかなか寺の行事(法要)が思い通りにゆかない日々が続き、ワクチン接種が速やかに進むことを切に願っております。

さて、4月13〜15日に本願寺御影堂にて営まれた「春の法要」にて、ご門主さまより「浄土真宗のみ教えについてのご親教」が述べられました。

その中の一部を抜粋しますので、是非お味わいください。

 

・・・如来のお慈悲に救われていく安心と喜びのうえから、仏恩報謝の道を歩まれたのが親鸞聖人でした。私たちも聖人の生き方に学び、次の世代の方々にご法義がわかりやすく伝わるよう、ここにその肝要を「浄土真宗のみ教え」として味わいたいと思います。

ーーー浄土真宗のみ教えーーーーーーーーーーーーーーーーー

 南無阿弥陀仏

 「われにまかせよ そのまま救う」の 弥陀のよび声

 私の煩悩と仏のさとりは 本来一つゆえ

 「そのまま救う」が 弥陀のよび声

 ありがとう といただいて

 この愚身をまかす このままで

 救い取られる 自然の浄土

 仏恩報謝の お念仏

 

 み教えを依りどころに生きる者 となり

 少しずつ 執われの心を 離れます

 生かされていることに 感謝して

 むさぼり いかりに 流されず

 穏やかな顔と 優しい言葉

 喜びも 悲しみも分かち合い

 日々に 精一杯 つとめます

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

来る2023(令和5)年には親鸞聖人御誕生850年・立教開宗800年慶讃法要をお迎えいたします。

聖人が御誕生され、浄土真宗のみ教えを私たちに説き示してくださったことに感謝して、この「浄土真宗のみ教え」を共に唱和し、共につとめ、み教えが広く伝わるようお念仏申す人生を歩ませていただきましょう・・・・

2021年

5月

17日

永代経法要延期のお知らせ

まだ五月だと言うのに、今年は梅雨入りが例年より早いようです。これも気候変動の一環なのかと思うと心配されます。

さて、令和3年度永代経法要については、4月の役員総会の際に、昨年の報恩講法要同様の縮小した形式でお勤めすることといたしました。しかしながら、当節のコロナ感染増加により16日から県内10市町村に蔓延防止珠典措置が発令される事態となりました。これを受け、この厳しい中での永代経法要開催は残念ながら断念せざるを得ず延期させていただくこととなりました。時期などについては、改めてご案内させていただきます。何卒ご了承くださいますようお願い申し上げます。

画像は、本堂に設置したプラズマクラスターの空気清浄機です。少しでも皆さまがご安心してご参拝いただけるよう導入しました。

くれぐれもお気を付けてお過ごしください。

2021年

4月

30日

役員総会

新年度を迎えてもなおコロナ禍が収まるどころか感染増加に転じております。新緑の美しい清々しい季節ですが、今年のGWも自粛を余儀なくされ残念なことです。

皆さまにおかれましても、くれぐれもお気を付けてお過ごしください。

さて、昨日、総代さま、役員の皆様にお集まりいただき役員総会を開催いたしました。コロナ禍中にも関わらず、ご参集いただきましたこと篤く御礼申し上げます。

昨年度の護持会会計報告、監査報告、今年度予算案、今年度行事予定などをご協議いただき、無事に承認されましたしたことご報告申し上げます。これを受け、本日、ご門徒の皆様には会計報告と永代経法要についてのお知らせ、今年度護持会費振込用紙を発送いたします。何卒よろしくお願い致します。

2021年

3月

18日

春季彼岸

春季彼岸となりました。

あいにく強風が吹き荒れる彼岸入りとなりましたが、今日は穏やかで静かな春の日です。ちらほら開花を迎えた桜に、いよいよ佳節を感じることです。

私たち浄土真宗で、彼岸と言えば、阿弥陀さまの世界である極楽浄土のことで、真西に没していくお日さまに彼岸の世界を想うことを大切にしております。

一方で、コロナ禍は、感染下げ止まりが続いており、不安なく晴れ晴れとした気持ちで過ごす日常はまだ遠く、墓参に出かけることを控えられるご門徒さんもいらっしゃるかも知れません。その場合は、ご自宅のご仏壇にて、お浄土に往かれたご縁の方々をおしのびください。

 

ご参拝の際には、マスク着用をお願いしております。本堂前には消毒液を設置しておりますので、どうぞご利用ください。

玄関にて、3月号の御堂さん(冊子)と築地本願寺煎餅(築地本願寺のお仏飯を再利用しております)をお配りしておりますので、是非お立ち寄りください。

お中日20日(土)午後2時からは、春季彼岸会法要をお勤めいたします。

くれぐれもお気を付けてお過ごしくださいますよう念じ上げます。

2021年

2月

11日

赤光白光・本願寺新報(2月10日)より

今年も境内の福寿草が顔を出し膨らみ始めました。春まであと少し。その頃には、コロナの第3波が収まってくれることを願うばかりです。

引き続き、くれぐれもご自愛ください。

 

さて、本願寺新報のコラム「赤光白光」(2月10日版)をご紹介します。

 

「2月22日(旧暦)は聖徳太子の1400回忌に当たる。浄土真宗の本堂余間には太子の御影がかけられているが、宗祖親鸞聖人は太子のことを、日本に初めて仏教を広めてくださった「和国の教主」であると生涯あがめられたのである。

太子の教えとして『十七条憲法』が有名だが、太子のものとして『世間虚仮、唯仏是真(せけんこけ、ゆいぶつぜしん』という言葉が伝わる。太子の死後、妃の橘大郎女が太子を偲んで作った天寿国繍帳に織り込まれたものだという。実は聖人も『煩悩具足の凡夫、火宅無常の世界は、よろづのこと、みなもってそらごとたはごと、まことあることなきに、ただ念仏のみぞまことにておはすます(歎異抄)』と同意の言葉を述べられている。

 お二人の”世の中は嘘、偽りである”という言葉は、新型コロナウイルスで人間の自己中心性があらわとなり、さまざまな情報に右往左往し続けたこの1年間で痛感させられた。では、真(まこと)とはどういうことなのだろうか?それは『私たちのちかい』に示されていると感じている。

 見えない不安や恐怖から自分の殻に閉じこもりたくなる時こそ、しなやかな心と振る舞いを心がけ、穏やかな顔と優しい言葉を大切にしていきたい。仏さまのように。社会全体を不安が覆う今こそ、阿弥陀さまに手を合わせ、お念仏を称える中で、わが身をかえりみつつ、ともに凡夫であると、周りの人と喜びや悲しみを分かち合い、日々に精一杯つとめていけたらと思う。」

 

「私たちのちかい」を、再度記しておきます。

一、自分の殻にとじこもることなく 穏やかな顔と優しい言葉を大切にします

  微笑み語りかける仏さまのように

一、むさぼり、いかり、おろかさに流されず しなやかな心と振る舞いを心がけます

  心安らかな仏さまのように

一、自分だけを大事にすることなく 人と喜びや悲しみを分かち合います

  慈悲に満ちみちた仏さまのように

一、生かされていることに気づき 日々に精一杯つとめます

  人びとの救いに尽くす仏さまのように

 

2021年

1月

10日

初法座中止のお知らせ

松の内を過ぎ、寒さが一段とつのってきました。

と同時に4都県では再び緊急事態宣言が発令され、県内でもコロナ感染者が急激に増加し厳しい年明けとなりました。

この事態を鑑み、23日に予定しておりました初法座を残念ながら中止とさせて頂きます。

ご予定をいただいていた皆さまには大変申し訳ございませんが、何卒ご了承くださいますようお願い申し上げます。

くれぐれもお気を付けて、お健やかにお過ごしいただきますよう念じ上げます。合掌

2021年

1月

02日

謹賀新年

明けまして おめでとうございます。

本年もよろしくお願い致します。

 

聖徳太子の十七条憲法の第一条は、真宗聖典を開くと

「和(やわ)らかなるをもって貴しとし」とあります。

私たちは決して一人では生きらせませんし、身近な人々の大切さは誰もが感じていることではあります。

しかし、そこには自己を中心とし、相手と真に「和」してゆけない私もいます。

第一条から照らし出されるのは、そのような自己中心的な私たち人間の在り方であり、それが知らされた時にこそ「みんなと共に生きている」ことの尊さに気付き、本当に「和」らかな関係を築いてゆけるのではないでしょうか。

和らかな心で歩む一年を共に歩んでまいりたいことです。合掌

 

浄土真宗本願寺派 重恩寺 ~群馬県 桐生市~

世の中 安穏なれ
世の中 安穏なれ

群馬県桐生市にある浄土真宗本願寺派のお寺です。

 

毎月1日朝6時より朝詣りをお勤めしております。

また毎月第2月曜日は、午後1時30分より仏教讃歌のコーラス(現在は婦人部のみ)活動をしております。

 

宗門のみ教え、作法、お墓のご相談などお気軽にお問い合わせください。

お墓については、平成25年合祀墓「安楽廟」も完成しております。