ここ数日、寒い日が続いています。
この冬も本堂掃除の際に、手がかじかむ頃となりました。
今日も法事をお勤めしておりますが、世の中的にはクリスマスイブで賑わっています。
その昔、「うちではクリスマスをしない」と言うと、友人に驚かれたものでした。日本においては、年中行事と化していますから、そのような反応になったのでしょう。
日本でクリスマスが受け入れられたのは、1900年(明治33年)。明治屋が銀座に進出し、その頃からクリスマス商戦が始まったとのことです。想像していたより昔から大切な家族や人と過ごす日がクリスマスと位置付けられていたのですね。
勿論、キリスト教を信仰されている方々にとっては、キリストの降誕をお祝いする重要な日の一つであることでしょう。
翻って考えてみると、お釈迦さまや親鸞聖人の御誕生をお祝いする法要があるものの、どうもクリスマスのような華やかさ、賑やかさ(或は経済効果)とは異なります。
仏教といえば、お葬式や法事など、なんとなく「死」をイメージされる方が、一般には多いかも知れません。しかし、本来仏教は生きている私たちのための教えです。仏さまの教えは決して「死ぬための準備」ではなく、この私が「生きていく糧」となるものです。
年があらたまり、1月20日には初法座(法話会)を予定しております。(講師:熊原博文師)
是非、仏さまの教えをご聴聞ください。
一年間、寺の護持発展にご理解とご協力を賜り、ありがとうございました。
今年も、おかげさまの一年でした。
どうぞ良いお年をお迎えください。