梅雨の合間にしては、暑すぎる日が続いておりますね。
夏至の本日も酷暑。くれぐれも体調を崩さぬようお気を付けてお過ごしください。
さて、明後日6月23日は沖縄「慰霊の日」です。
ウクライナにおける戦争が終結しないどころか、中東やインドパキスタンも非常に危うい現在です。戦後80年を迎える日本で、平和への思いを一層強く持ちたいことです。
今月は、本願寺新報のインスタ倶楽部からお話をお借りしてご紹介致します。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1945(昭和20)年3月、太平洋戦争の末期。米軍が沖縄諸島に上陸し、激しい地上戦が始まりました。艦砲射撃や空襲による「鉄の暴風」は島々を容赦なく襲い、美しい沖縄は焼け野原となりました。この戦闘で20万人以上が命を落とし、その半数は一般の住民でした。県民の4人に1人が犠牲となる、痛ましく悲惨な戦争でした。
6月23日、日本軍の司令官が自決し、組織的な戦闘は終結。戦後、沖縄県はこの日を「慰霊の日」と定め、戦没者を追悼し平和を願う行事を毎年行っています。
戦後80年となり、戦争を語れる人は少なくなりましたが、命の尊さや平和の大切さ、戦争の愚かさは、忘れてはなりません。あの出来事を語り継ぎ、記憶を次の世代へつないでいくことが、私たちの責任です。
沖縄には今も広大な米軍基地があるなど、さまざまな課題が残されています。
私たち念仏者は「世のなか安穏なれ、仏法ひろまれ」と願われた親鸞聖人のお心に立ち返り、戦争の記憶を風化させず、過ちを繰り返さなぬよう努めましょう。平和を願う一人ひとりの思いと行動が、未来を変える力になります。 (本願寺派総合研究所 香川真二)