永代経法要

5月にも関わらず、昨日は猛暑日となりました。一日の中での寒暖差も大きいので、熱中症と共に何卒お気を付けてお過ごしください。

 

さて、去る28日に永代経法要をお勤め致しました。未だ、コロナ感染症が完全に収束したわけではありませんが、3年ぶりに無事にお勤めが出来ましたこと、誠に有難いことでございました。法要準備にご尽力をいただき、またご参拝をいただきました総代さま、役員さま、婦人会の皆さまに篤く御礼申し上げます。

 

浄土真宗では、法要のおつとめの最後に、回向(えこう)と呼ばれるご文があります。この度の永代経では讃佛偈と重誓偈をおつとめいたし、最後には回向を拝読しました。

 

「願以此功徳(がんにしくどく)平等施一切(びょうどうせいっさい)同発菩提心(どうほつぼだいしん)往生安楽国(おうじょうあんらっこく)」

願はくはこの功徳をもって、平等に一切に施し、同じく菩提心を発(おこ)して、安楽国に往生せん

 

 これは中国の善導大師の「観無量寿経」の注釈にあるご文です。

「同じく菩提心を発して、安楽国に往生せん」と言うように、私が独りぼっちでお浄土に行くのではありません。共に行くのです。ですから、御同朋御同行(おんどうぼうおんどうぎょう)と呼び合うことができます。その中で、たまたま先だって往生された方を後に続く者が、永代経法要を通じて慕うこととなるご縁となったのであれは幸いに存じます。