「いただきます」のこころ

立春を過ぎ、境内の隅の福寿草が咲きました。新型コロナウイルスの流行が懸念されておりますが、過剰に騒がず恐れず、出来る予防(手洗い、うがいなど)をしっかりしてまいりたいですね。

例年2月に開催しております当山婦人会総会は、今年は群馬組仏婦連盟総会・研修会に併せて6月15日となります。講師には池田行信先生をお迎えして、たっぷり二座のご法話をいただきます。あらためてご案内をさせていただきますが、是非、今からご予定ください。

 

6日には群馬組仏婦連盟運営委員会・新年会が弘教寺さまで開かれました。新年会の食卓に、食前のことば・食後のことばのカードが置かれていて、そこに短いお話が添えてございましたので、ご紹介いたします。

「いただきます」のこころ

「人間は生きるために、鶏も殺さなくちゃいけないし、豚も殺さなくちゃいけない。生きるってことは、ずいぶん迷惑をかけることなんだなぁ。」

これは、農地試験所を訪ねたあとに書かれた、ある小学6年生の作文の一節です。毎日あたりまえのようにしていた食事が、こんなにも多くの「いのち」をいただいていたのかという驚きと申し訳なさの気持ちがよく表されています。

お腹が空いたからと、なんとも思わずに口にしていた食べ物は、みんな私を生かしてくれる一つ一つの尊い「いのち」の犠牲の上にあるのです。

ですから、私の「いのち」は私の所有物ではなく、多くの「いのち」に支えれ生かされていることを仏さまは教えてくださっています。

手を合わせ、ご恩と感謝の気持ちを忘れないようにしたいものです。