今年も押し詰まり、いよいよ今日と明日を残すばかりとなりました。
本年も当山の活動にご理解、ご協力を賜り沢山のご参拝をいただきましたこと篤く御礼申し上げます。
前ご門主の著作「ありのままに、ひたむきに〜不安な今を生きる」には次のように書かれてあります。
「私たちは日々、喜びだけでなく、さまざまな出来事に悩み、苦しみながら生きています。仕事上の行き詰まり、人間関係、あるいは病気など・・・。人生、よいときもあれば悪いときもあります。どんなときも前向きに安心して生きていける、そんな心のよりどころがあればよいなと思っても、答えはなかなか見つかるものではありません。
そんなとき、どこまでも自分を深く見つめた先人たちの教えは、素晴らしいヒントを与えてくれます。はるか昔、インドのお釈迦さまや、鎌倉時代の親鸞聖人は、それぞれに自分自身を見つめられ悩み抜かれたすえに、世の中と人生のありのままの心理に気づかれました。その言葉は民族や地域、時代を超えて、真剣に生き、悩み続ける人たちの心のよりどころとなってきました。人はいま、平和を求めながらも互いに争い、豊かさを求めて、かえって貧しさと不安を拡大しています。自分の心の不安だけでなく、社会の矛盾にも翻弄され、私たちはまるで不安の荒海を漂う小舟のようです。このような状況の中でも、振り回されることなく、生き抜くためにはどうすればよいのでしょうか。答えの一つが「日々の一瞬一瞬を、まずはありのあっまに受け止めて、そしてひたむきに精いっぱい生きていくこと」だと思います。」
前ご門主のお言葉にある「心のよりどころ」となる親鸞聖人のみ教えを皆さまに少しでもお届けできる寺でありたいと思っております。
来年もどうぞよろしくお願い致します。
既にご案内させていただきましたが、
1月1日午前6時より 元旦会
1月20日午後1時より 公開講座「超入門!親鸞聖人」
午後3時より 初法座
がございます。是非お参りください。
時節柄お体をご自愛くださり、良いお年をお迎えください。