築地本願寺報恩講参拝

時折小雨が降り寒かった11日。婦人会、役員の方々18名で築地本願寺報恩講参拝に出かけました。

お昼は築地本願寺で精進お弁当をいただき、法要までの空き時間は自由時間。お仲間同士、大急ぎで河岸方面、或は本願寺周辺の仏具屋さんにとお買い物にお出かけになられたようです。

生演奏の雅楽から始まる法要参拝後、宗務長のお言葉がありご法話聴聞となりました。

ここでは、宗務長のお話に出たニュートリノについて少しだけ。

 

私たちが学生の頃、一番小さな物質は原子だと教えられましたが、時代と共に研究が進み、現在では、それが素粒子になりました。その素粒子の1つに、ニュートリノがあります。(以前梶田先生のノーベル賞獲得で話題になった、あのニュートリノです。)

このニュートリノの小さいこと小さいこと!直径1000兆分の1ミリ以下だそうです。

そう言われても当然肉眼で見られるはずもなく日常の生活においてはピンと来ませんね。

これに加えて、不思議なことに、このニュートリノは宇宙空間いっぱいに充満していて、この地球上にも同じように沢山いると言うのです。

電気的に中性であるニュートリノは、あらゆる物質をすり抜けて進んでいきます。

空からも地下からも、前からも後ろからも右からも左からも、あらゆる方向からすり抜け続けているのです。

私たちの体も例外でなく、1秒間に600兆個のニュートリノがすり抜けているとのことです。

 

はたと、目に見えるものだけが「ある」わけじゃないと気付かされます。

(そう言えば、金子みすずさんも「見えぬけれどもあるんだよ」「見えないものでもあるんだよ」と詠われたことがありました。)

 

阿弥陀さまのお慈悲もニュートリノに似ているのかも知れません。

私たちが気付かないでいるだけで、溢れんばかりのお慈悲が私たちに注がれ続けているのでしょう。

なんだかとても有難く聞かせていただいたことです。

 

追記:ご法話聴聞後は、築地のお寿司をいただきながら楽しい夕食会となりました。

   ご参加をいただいた皆さま、大変にお疲れさまでした。