花燃ゆ〜大河ドラマ

如月になり立春が過ぎたというのに、寒さが続いております。


さて、今年の大河ドラマが放映開始となって二か月がたちましたが、皆さま、ご覧になっていらっしゃいますか?

主人公は楫取素彦の二番目の妻、文さんで井上真央さんが演じていますね。

誰それ?と初めて耳にされた方も多いはずですが、前橋ではドラマ館も開かれ盛り上がっています。

それもそのはず、まだドラマの進行の中では、山口県が舞台となっておりますが、楫取素彦氏は群馬県の初代県令として活躍された方で、やがて舞台が群馬に移ってくるというわけです。


吉田松陰とも親交深く、激動の幕末期の方であったにも関わらず、これまで楫取氏のお名前が世に浸透していなかったのが不思議なくらいです。

楫取氏の最初の奥様は、やはり松陰の妹で文さんの姉にあたる寿子(久子)さんです。(ドラマの中では優香さんが演じています。)

寿子さんは、幼少よりお母様の感化により、真宗のみ教えへの信仰が大変篤い方でした。

群馬県に素彦氏と移住されたときに、群馬に真宗寺院が少なく仏法不毛の地であることを憂い、この地に法縁をひろめようと尽力されました。

当時のご門主(西本願寺二十一世明如上人)に請い、本願寺説教所として前橋に創設していただいたのが、現在の清光寺さんです。

また寿子さまのご縁は藤岡の西蓮寺さまにもございます。


寿子さまは早くに亡くなられ、やはり夫である久坂氏を亡くされていた文さんが、素彦氏と再婚されます。主人公が文さんであるので、ドラマでどれだけ描かれるかは分かりませんが、群馬と真宗の視点を持ちながら、ご覧になると楽しみが増えるかも知れませんね。