阿弥陀堂、御影堂が国宝に!

この度、新規に「本願寺阿弥陀堂」と「本願寺御影堂」が国宝、また「本願寺伝道院」及び「本願寺」として建築群(阿弥陀堂門、御影堂門、経蔵、鼓楼、手水所、総門)が重要文化財指定を受けることとなりました。

 阿弥陀如来像をご安置する阿弥陀堂は宝暦10(1760)年に再建されました。旧堂に比べてはるかに大規模な阿弥陀堂の建立で、御影堂との壮大な両堂を並立する本願寺の構えが完成。渡廊下を介して両堂を門徒が参拝する信仰形態が出来上がり、近世を通して篤い信仰を受け続け50年ごとの大遠忌のたびに伽藍を発展させてきた真宗寺院の様態をよく表していることなどが評価され、江戸時代後期における大規模真宗本堂の完成形として国宝指定に至りました。

 御真影(親鸞聖人像)をご安置する御影堂は寛永13(1636)年に上棟。江戸時代の建築として現存最大級の規模を誇ります。小規模な道場から出発し、広壮な仏堂に到達した真宗本堂形式の頂点として位置づけられる建築です。門徒により支えられ、社会に絶大な影響を及ぼした真宗本山の象徴として、文化史的に大きな意義があるとして評価されました。

 真宗門徒としては、なんとも誇らしくも喜ばしい今回の指定ですね。

学生時代の修学旅行では本山は含まれることがなく、本山で営まれる法要に関連した団体参拝に参加されたご門徒さんを除けば、阿弥陀堂、御影堂にご縁のない方々も多く、大変な残念な思いが致します。(確かに京都はちょっと遠いですけれど。(^-^;)

 近場であれば築地本願寺も寺院建築としては異彩を放ち一見の価値がございます。(もちろんお参りを主としていただければ幸いです。)東京には様々な御用事で足を運ばれることも多いでしょうが、いざ築地本願寺にお参りされたことがあるご門徒さんとなると、これまた数少ないのではないでしょうか?

 寺からのご案内が少ないことも反省しておりますが、是非本山、築地本願寺へのご参拝ご縁をお持ちいただければと思います。

(来月築地本願寺では、親鸞聖人関東伝道800年の記念法要が29日にございます。この法要には当山からは代表として川村総代ご夫妻がお参りされることになりました。)