法事の意味

早いもので今年も四分の一が過ぎました。皆さまも、毎日が慌ただしく満開の桜をゆっくりと愛でる時間がないかも知れませんね。毎日毎日、ひと時、ひと時がかけがえのない時間であるはずがそれを味わうことがなかなか叶わないのは残念なことです。

さて、各ご家庭でご法事を営まれる際には、何をお味わいされているでしょうか?

一般的に御命日は、亡き方の命終わられた日をさします。しかし、これで終わりではありません。亡き方は、阿弥陀さまに導かれ仏様になられたと仰ぎます。つまり、ご命日は、亡き方の仏様としての新しい「いのち」の誕生の日とも言えます。ですから、ご法事の際は、亡き方をご縁とし、仏様と私が出会うたいせつなひとときと捉え、お子さま、お孫さまと是非ご一緒にお参りをしていただきたく存じます。

小さな子供が騒ぐと落ち着かない、迷惑になると大人だけでご法事を営まれることがありますが、仏様の前では大人も子供も等しくご法事の主役で、仏様はやさしく見守ってくださいます。また、大人の姿勢を通して子供はそこが大切な場所だと感じます。仏様に手を合わせるご自身の姿を子供たちに見せ、仏様のお話を子供たちに聞かせてあげていただきたく存じます。